おおきな木
テレビで又吉直樹先生のおすすめの絵本として
紹介されていました📺
((あらすじ))
一本の木と1人の少年。彼らはお互いが大好き。
次第に大人になっていく彼は
甘いりんごより、木登りの達成感より、
必要なものが出来てしまう。
少年は木のりんごを捥いで売った。
枝を切り、家を建て、幹を倒し、船を作った。
それでも 木は、嬉しかった。
そして長い長い月日が経ち
かつて少年だった老人は
切り株になったおおきな木の元にやってくる。
もう、あなたに何もしてあげられないのと木は言う。
老いた少年は もう、何もいらないんだ、と切り株にそっと腰を掛ける。
木はまた、しあわせだ、と思うのです。
と言う話。
56年前に発売された本らしく
ロングセラーっぷりにびっくりしました。
子供の頃よく両親に読んでもらった、
大好きな本です。
母の読むおおきな木は 悲しく、
親友である木を傍若無人に振り回す少年が
最後まで憎らしく感じました。
一方、父の読み聞かせは
「ほんでな?いーちゃん聞いとうか?
こ〜んなゴッツイ木をな?🌳
この坊主や!コイツが切ってまうんやがな!!!
悪いやっちゃな〜👿(悪い奴だ)
な?そやろ?」
という風で
悲しくはないのだが 集中できず、
内容が全く入ってこない。
色んな見方ができる物語だと思うのですが
みなさんはこのエピソード、
どう思いますか?
ハッピーエンド?
人間のエゴを描いた 悲しい話?
私は何度読んでも 切ない気持ちになります。
少年だって 木のことが好きだから 何かあると来る。
動く少年と待つことしかできない木。
スピードの違う老い。
通じているのに重ならない、
木の”しあわせ”のもどかしさ。
少年の人生。
大好きな本の1つだけど、
私もテレビも見るまで 思い出すこともなくて
あ、「少年側を生きている」と思いました。
さて、いかがですか?
少年は?木は?
しあわせ??
いずみ